わらべうた活動
かつて中山道の宿場町として栄えた私たちの街、中津川には子どもたちに遊び歌い継がれてきた「わらべうた」が多く残されています。それは楽しく遊び歌い継がれたもので、子どもの楽しみや願いが込められています。平成10年から19年までの間に、文部科学省特色教育振興モデル事業等の指定を受け、「わらべうた活動」の研究をしてきました。「わらべうた」を『遊び』『音楽活動(琴・和太鼓の入った合奏)』『民話』の3つの活動として、大切に取り組み、地域に興味を持ち、地域を大切に思える子どもたちに育って欲しいと願っています。そしてその中で、仲間との関わり、社会性、感性など、大切な力と心を育んでいます。
「生きる力」と「豊かな心」を育むわらべうた活動
わらべうた遊び
わらべうた遊びはほとんどのものが、道具がなくても、どんな場所でも、年齢問わず誰とでも出来る遊びです。遊びの中でのルールも比較的簡単なので、楽しくルールを守って遊びながら、仲間意識、コミュニケーション、教え合い、譲り合いが出来ます。また言葉遊びを除けば何らかの形で身体を動かすので、身体機能を育てるのに有効です。縄跳び遊びなどは目標をもって頑張る気持ちを持つことも出来ます。自然に数や言葉(文字)に触れることも出来ます。子どもと先生や子どもたち同士の繋がり作りが出来たり、入園後の不安な時には1対1の手遊びが楽しい安心感を作ったりしています。また簡単な手遊びを家庭にも紹介し家族の触れ合いに繋げています。
音楽活動(琴・和太鼓の入った合奏)
子どもたちが遊びの中で歌い親しんでいるわらべ歌を、5歳児は琴での演奏、4歳児は和太鼓の入った合奏で音楽活動に取り入れています。琴の音色は優しく穏やかで、弾き方も簡単なので無理なく取り組めます。指揮を見て伴奏や友達の音を聞き、みんなで一つの音を奏でることで、集中力も養われています。合奏では音楽の基礎や自分の音と仲間の音を合わせる楽しさや達成感を感じることが出来ています。また、3歳児も簡単な太鼓のリズムの入ったわらべ歌の合唱を行っており、可愛らしくゆったりとした振りをしながら歌うことを楽しんでいます。民話
この地方には多くの民話が残されており、その中から子どもたちが楽しめるような話を、子どもたちにわかりやすい言葉と挿絵で絵本にしました。お話の中に登場する人物や動物などから、この地域の昔の情景を思い描き、人々の思いを感じることで、地域を大切に思える子どもたちに育って欲しいと願っています。 園外保育では民話の舞台になったところに出かけて行き、民話をより身近に感じています。